1.ホームページ文書は「読ませる工夫」が必須
「文字の色」について書かれていますが、その前に、「文字装飾」全般について考えてみましょう。
ホームページは、基本的に文書と画像、動画などで構成されていますが、なかでも文書の占める割合が高いホームページは少なくありません。
何度かお話ししている通り、ホームページのアクセス者というのは非常にせっかち。
検索結果に表示されたホームページを一つずつクリックしながら、表示されたホームページに自分の探している内容があるかどうかを、パッと見で判断しています。
このとき、もしパッと見でよさそうに思ってもらえても、文書が読みにくいと、結局最後まで読まずに立ち去ってしまうのです。
文書は、アクセス者に「読ませる」工夫をしないと、きちんと読んでもらえません。
この、読ませる工夫の一つが「強調」をはじめとした文字装飾です。
強調の文字装飾方法には、次のようなものがあります。
・太字にする
・赤字にする
・文字に背景色を付ける
「太字」や「赤字」は一般の文書でもよく見かけますね。
「文字に背景色を付ける」というのは、「蛍光ペン」で重要な文字列をなぞった感じにする方法です。
2.文字装飾のやり過ぎはNGです
こうした文字装飾方法はとてもよく使いますが、
・多用し過ぎない
ことが重要なポイントです。
よく、文書のほとんどが太字になっていたりするケースを見かけますが、これはかえって逆効果。
「ここは大事だから……」という気持ちはよくわかります。
しかし、本来目立たせたい言葉が埋もれてしまうほど装飾をしてしまっては、強調の意味がありません。
これは、赤字についても同じことです。
ページの中に何箇所も赤文字があると、結局どれも目立たなくなってしまいます。
そんなに何箇所も強調したい言葉があるのであれば、文書自体を見なおしたほうがよいかもしれませんね。
なお「文字の背景色」は使い方が難しいので、よほどのことがないかぎり、あまりおすすめしません。
もし使ったとしても1ページに1ヵ所くらいにしておきましょう。
2.文字色は「黒」が基本
さて、ちょっとご質問からは離れてしまいましたが、最後に文字色について。
ホームページ文書の文字色は、「黒」が基本で、その他に、強調などの文字装飾として「赤」を使用します。
基本的にはこの2色だけで十分です。
しかし、その他の文字色をどうしても使いたい場合は、「緑」「茶」がよいでしょう。
赤、黄、青、ピンク、オレンジ……など、たくさんの色を使ったカラフルなホームページをよく見かけますが、これはおすすめしません。
個人でやっている趣味のホームページならともかく、ビジネスのホームページでは、こうした色の使い過ぎはNGです。
士業の場合、それだけでも「信頼感」にはつながりにくくなりますから、色数は抑えるのが基本です。
なお、「青」と「紫」は、リンクを張った文字以外に使用してはいけません。
ネットの世界では、青色は「リンクが張られた文字」を意味するのが暗黙のルールになっています。
そのため、青色の文字なのにリンクが張られていないと、間違えてクリックしてしまうのです。
たかが文字の色、と思うかもしれませんが、じつはホームページの反応を左右する重要なポイントの一つ。
ホームページ文書を作成のご参考まで。。。